年度途中でも保育士は辞められる!退職の流れと注意点

保育士の仕事は凄まじい作業量だけではなく、職員や保護者など、関わらなければならない人が多いため、ストレスのあまり退職を考えてしまう人も少なくありません。

ほとんどの保育士が年度途中に退職することに負い目を感じていますが、実は年度途中でも保育士は辞めることが可能です。

この記事では、保育士が年度途中で退職することが可能な理由について、退職の流れと注意点について紹介していきます。

結論から言えば、年度途中で退職するのは全く問題ない!

保育士の仕事はクラス担任を持つと、子ども達のことが気がかりになって年度途中に辞めるのは気が進まないものです。

同僚や先輩に迷惑がかかるかもしれないと悩むこともあるでしょう。

しかし法的には年度途中でやめることに対して何も問題なく、退職の2週間前に退職の意思を伝えれば年度途中であっても退職することは全く問題ありません。

なので一般的にはよく「年度途中で退職するのは良くない」と言われますが、法的には何も問題はないと言えます。

あとは自分の中の「今やめてしまうと子ども達が・・・」「今やめてしまったら色々な人に迷惑が・・・」など倫理感の問題になっていきます。

今の状況が辛いのであれば、年度途中で退職するのは問題ないので、退職を検討してみましょう。

体調や体に異常が出てきている場合は早めに休職か退職の決断を!

保育士の仕事は作業量も多く、人間関係が複雑なため、ストレスがたまると身体に影響が出てくることも少なくありません。

クラス担任を持っている場合は、休職や退職することについて罪悪感や負い目を感じることでしょう。

しかしストレスをそのままにしてしまうと、「保育園出勤の朝になると謎の腹痛や発熱がする」「疲れているはずなのに連夜寝られない・・・」「もう精神的に限界」など体調に異常が出る可能性があります。

このように心や体に異常がでてきてしまっている場合には我慢をする必要は全くありません。

むしろ早急に休職か、退職の決断をしないと、うつ病など治るのに長い時間が必要な病気になってしまう可能性があります。

そういった体や、精神、体調などに異常が出てきている場合には「年度途中」とか「円満退職」とか周りの人の迷惑や責任を考えている場合ではありません。

心に傷を負ってしまっては、治るのが遅くなるので、手遅れになる前にすぐに離れるようにしましょう。

年度途中の退職の流れ

年度途中の退職の流れとしては、まずは退職の意思を伝えること、そして退職のために後任の保育士に引継ぎをします。

それから退職という流れになるので、細かくお伝えします。

<1>退職の意思を伝える

まずは退職の意思を伝えます。体調や体に影響が出ているなど急ぎでないのであれば、円満に退職できる一番の方法が「年度終わりまで勤めて辞める」ということは間違いありません。

ですが、ストレスなどが原因で離れた方が良い場合や、特に急ぎではないが年度途中に退職したい場合は、引き継ぎ期間を考えて1~2ヶ月程度前に伝えるようにしましょう。

ストレスなどが原因で退職する方は、退職理由を伝えすぎないことと、伝えた後は深く考えすぎずに淡々と仕事をこなすようにしましょう。

退職の意思を伝えたことによって、保育園内部の人に辛い扱いをされるようであれば、そのまま退職することも考えましょう。

<2>引き継ぎ

保育士が年度途中に退職する際は、自分がしていた仕事を後任の保育士に引き継ぐ必要があります。

そのための準備として、自分が受け持っていた仕事についての情報をまとめて、引き継ぎノートを作成しましょう。

担当クラスの子どもについて

担当クラスの子どもについてのノートを作成する場合は、児童表には書ききれない情報や、アレルギー、留意してほしい点などを書きます。後任が問題なく引き継げるように細かく書くようにしましょう。

子どもの保護者や家庭について書く場合、保護者との付き合い方や家庭環境など、気付いた情報は、なるべく引き継ぐようにします。

今年度担当した年間行事や、予定されている行事について

保育士が担当する年間行事は、今まで担当した行事についての情報や、退職後に予定されている行事についてまとめておくようにしましょう。

書類や備品の保管場所について

あなたが保育士ではなく、事務や主任、看護師の場合は、施設内で自分が管理担当者となっている書類や備品の場所も、後任に引き継ぐ必要があります。

役職について

役職によっては、職場の人員配置や他保育士の情報など、役職に関する引き継ぎも行いましょう。引き継ぎを漏れなく行うことで、後任の保育士はスムーズに業務を行えるため、年度途中で辞めることのマイナス面を緩和することが可能です。

<3>退職

退職日が来てそれで終了というわけではなく、退職後に届く書類や返却物について確認しておきましょう。特に離職票などは、送られてこなかったというトラブルの少なくないので、事前に届く書類について確認するようにしましょう。

離職票 ハローワークで使う失業保険の給付に必要な書類です。退職後10日前後で交付されますが、届かない場合は会社に確認する必要があります。転職先が決まっている方は不要です。
年金手帳 社会保険の加入手続きの際に必要なものです。
預けていないなら不要ですが、もし園に預けている場合は必ず返してもらいましょう。
雇用保険被保険証 雇用保険の加入手続きの際に必要なものです。
白の横長の形状のものです。離職票と同じで必ず受け取りましょう。
源泉徴収票 今年度の収入額が記載されたもので、年末調整などの手続きに必要になります。

以上が退職時に受け取るものになります。

離職票や雇用保険被保険者証などは、会社や保育園から送られてこなかったという声もあるので、届かない場合は確認するようにしましょう。

次に退職後に返却するものについて紹介します。

返し忘れると、早く縁を切りたいのに何度も連絡がかかってくるなどということになりかねません。

返却する必要があるものは早めに返却するようにしましょう。

健康保険証 健康保険は退職と同時に外れることになりますので、返却します。
転職先が決まっていないなら、国民健康保険に加入する流れになります。
入園証、名札、合鍵など 入園証など社員であると証明するものは全て返却しましょう。
返し忘れると保育園から連絡が来る可能性があるので、早めに返すようにしましょう。
制服 制服貸与の保育園は、エプロンや小物類など、支給されていた場合はクリーニングしてから返却しましょう。

年度途中の退職をする際の注意点

年度途中で退職するのは勇気がいることです。
退職の意思を伝える順番を間違えたりすると、退職期間中に人間関係がギクシャクしてしまう可能性があります。
ここでは、年度途中の退職をスムーズに進めるための注意点について紹介していきます。

退職の意思を伝えるのはまずは主任へ!

退職を決意したら早めに終わらせたいところですが、退職の意思を伝えるのは、順番的にまずは主任から伝え、その後に園長と、段階的に伝えるのが一般的なビジネスマナーだと言えるでしょう。

面倒に感じられるかもしれませんが、先に園長に伝えてしまうと、主任からしたら「なぜこちらから伝えない?」と感じるかもしれません。

そうなると退職するまでの期間の関係が悪化するかもしれません。

早めに決着をつけたい気持ちはわかりますが、段階を踏んで伝えるようにしましょう。

スムーズに退職したいなら引き継ぎ準備をしておく

退職について伝えた後、一番時間がかかる作業は引継ぎです。

精神的にも余裕があって、スムーズに退職を考えているのであれば引き継ぎ準備をしておくようにしましょう。

あらかじめ引継ぎノートを準備しておく、伝えるべきことをまとめておくなど事前に準備しておくとスムーズに引継ぐことができます。

転職をするのであれば退職後ではなく現職中に!

もし度重なるストレスが原因で退職するなら今すぐに離れた方が良いですが、転職するつもりなのであれば、現職中に転職先を探しておくようにしましょう。

一度退職をしてから転職活動をする場合には無収入の期間が発生するため、保育園退職から次の職場への入職をスムーズに行う場合には、退職準備期間までには転職活動をしておいた方がよいでしょう。

退職準備中は引継ぎなどで忙しいものです。ただでさえ大変な転職活動なのに、引継ぎと重なってしまうとさらに重労働になります。転職活動を済ませてから退職の意思を伝えるのがベストだと言えるでしょう。

急ぎでない場合は期間を考え、急ぎの場合は最低限の義理を通し、限界の場合にはスパッと退職しよう!

クラス担任を持ってしまうと、年度途中で退職することに対して負い目や罪悪感を感じてしまう人はたくさんいると言えるます。

この記事でお伝えしたように、法律的に見ても会社員と同様、2週間前に伝えれば保育士が年度途中に退職することについては何も問題ありません。

どうしても今の状況がつらく、ストレスが原因で体調に影響が出てしまっているなら、早急に退職した方がよいでしょう。

しかし円満に退職したいのであれば、期間を考え、最低2週間前までは退職についての意思を伝えるようにしましょう。
その間に引継ぎを終わらせるようにし、円満に退職することをおすすめします。

保育士の仕事は人間関係が複雑で精神的にダメージを負うことも少なくありません。

ストレスが溜まり続けるとうつ病など、身体に影響が出てくる可能性もあります。

会社や保育園はあなたの人生に責任を持ってくれるわけではありません。

自分の体が第一なので、限界を感じた場合は、他人のことよりも自分の体調を優先し、思い切って退職するようにしましょう。