保育士に必要なコミュ力と、高める方法

保育士の仕事は子ども達だけでなく、同僚や上司、保護者の方々など、さまざまな人たちと関わらなければなりません。

そのためにはコミュニケーション能力を高めることが大切だと思いますが、必ずしも話し上手でなければならないかと言われたら、そんなことはありません。

保育士に必要なコミュ力は多くないですし、高めることも可能です。

今回は保育士に必要なコミュニケーション能力はどれくらいなのか?また、コミュニケーション能力を高める方法について解説していきたいと思います。

保育士に必要な5つのコミュニケーション能力

様々な人と関わるのが保育士ですが、必要なコミュニケーション能力はそこまで多くありません。

ここでは、保育士に必要な5つのコミュニケーション能力について解説していきます。

【1】子どもに対するコミュニケーション

まずは、子どもに対してのコミュニケーションについて解説していきます。

ポイントは、“子ども扱いをしすぎないこと”です。子どもは大人が思っている以上に、しっかりと話を理解することができるので、1人の人間として接することを忘れないようにしましょう。

【子どもと目線を合わせる】

子どもと大人では身長差が大きくあります。

そのため、大人が立ったまま子どもと話してしまうと、子どもからは威圧感や圧迫感を感じてしまうのです。

子どもが安心して話すには、まずは大人が目線を合わせることを忘れないようにしましょう。

【頭ごなしに叱らない】

つい、「○○はダメ!」と注意してしまいそうですが、子どもに頭ごなしに注意してもあまり意味はありません。

どうしてそれがいけないのか”その理由を丁寧に伝えていくことが重要です。

子どもに伝わるには時間がかかりますが、いけない理由が理解できれば注意することも少なくなってきます。

【感謝をしっかり伝える】

ちょっとしたことでも、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えていくと、子どもは自分に自信を持つことができるようになります。

自分に自信を与えてくれる人には、心を開いてくれます。信頼関係を築く上で、感謝を伝えることはとても大切です。

【2】保護者に対するコミュニケーション

保育士が悩む原因の一つに保護者との人間関係が難しいという人も多いのではないでしょうか?

保育園で働くためには、保護者とのコミュニケーションはとても大切だと言えるでしょう。

保護者に対するコミュニケーションのポイントについて解説していきたいと思います。

【子どもの何気ない様子だけでも保護者は嬉しい】

保護者と上手にコミュニケーションを取るには巧みな話術などは必要ありません。

保護者は、保育士が思っている以上に子どもの様子が気になっているものです。

面白い話をしようなどとは考えず、工作の時間に「ママに見せるの!」と頑張っていたなど、ちょっとした子どもの様子を伝えるだけでも保護者は喜んでくれるものです。

子どもの様子をしっかりと伝えることで、保護者視点から見ると「この先生はうちの子をよく見てくれているんだな」と安心感を覚えることも多いです。

無理に話題を作ろうとしなくても子どもの様子を伝えることから話題は広がってくるものです。

【トラブルが発生した時は、詳しい状況を伝える】

子どもに起きたケガやトラブルを保護者に伝える時は緊張して不安になるものですが、そんな時こそ詳しい状況を保護者に伝えましょう。

保育園はたくさんの子どもがいる場所ですので、ケガや子ども達同士のトラブルが起こりがちな場所です。

特に乳児クラスになれば、噛みつきやひっかきが起こることもあるでしょう。

保護者も子どもがケンカしたり、ケガをすることがあるということはわかっているはずです。

トラブルが起きた時こそ、落ち着いて詳しい状況を伝えるようにしましょう。2度目は起こさないようにする対策なども伝えられたらベストです。

逆にオドオドしながら保護者に伝えてしまうと、逆に不安を与えてしまいます。

まずはあなたが落ち着いて、詳しい状況を伝えることで保護者を安心させてあげてください。

【明るい挨拶を心がけましょう】

保育士にとって送迎時間は、人の出入りが激しいため大忙しです。

子どものケガなどのトラブルもこの時間に起こることも珍しくありません。

忙しい状況下だと、挨拶もおざなりになってしまうこともあるかもしれません。

しかし、送迎時間に保育士が慌てていたり、挨拶がおざなりになってしまうと、保護者は不安になったり、保育士に対して不愛想な人だという印象を抱いてしまうことになりかねません。

忙しい状況下であっても明るい挨拶を心がけて、落ち着いて話をしていきましょう。

それだけでも保護者は安心してくれますよ。

【3】同僚に対するコミュニケーション

保育士が退職する原因の一つに同僚との人間関係があげられます。

良い人間関係を築くことは長く働くうえでとても大切なので、しっかりとコミュニケーションをとっていきたいものです。

ここでは同僚に対するコミュニケーションについて解説していきたいと思います。

【保育中の声かけ】

保育中は保育士が複数人であたりますから、保育士同士の声かけを意識するようにしましょう。

子どもが一人一人違うように、保育士一人一人も仕事のスタンスや保育感が違います。

自分が今何をしているのか、これから何をしなければいけないのかなどを伝えていくことによって「私はこうしたかったのに」などのトラブルになることも少なくなります。

相談していくことによってアドバイスももらえたり、活動に協力的になってもらえることもあるので、人間関係だけでなく、保育もスムーズにすすめていきやすくなります。

【驕らず常に謙虚でいること】

保育士は人間関係がメインの職場なので、信頼関係を築く意味でも丁寧に接していくことが大切です。

保育が上手くいったり、子ども達に人気になってしまうと良い気分になってしまうこともあるでしょう。

そんな時でも謙虚でいることで、無駄なトラブルを回避することができます。

【4】上司に対するコミュニケーション

【報告・連絡・相談をしっかりと行うこと】

上司に対するコミュニケーションで一番大切な部分だと言っても良いでしょう。

上司に相談せずに仕事を進めたことで「私聞いてないんだけど?」といったトラブルに発展していくことも少なくありません。

上司との関係が悪化すると、自分の評価が下がるだけでなく、保育園の人間関係に支障をきたす可能性があります。

少しでも不安に思ったり、相談した方が良いと感じたら上司に相談するようにしましょう。

報告・連絡・相談をしっかりと行っていくことで上司から気に入ってもらえたり、アドバイスをもらえることもあるでしょう。

【5】地域住民に対するコミュニケーション

【挨拶をこころがける】

日中の活動で散歩に出ることも多いですが、自転車や車などを警戒するあまり、ずっと怖い顔していたり、子ども達に対して大声をあげていると地域の人は不安になるでしょう。

子どもたちを守るために気を配ることも大切ですが、地域住民に対して明るく挨拶をして、不安にさせないようにすれば問題ありません。

保育士に必要なコミュニケーション能力を高める方法

保育士は関わらなければならない人は多いですが、話し上手でなければいけないわけではありません。

ですが、コミュニケーション能力が高いことに越したことはないと思います。

そのために保育士に必要なコミュニケーション能力を高める方法を紹介していきたいと思います。

<1>まずは相手の話を聞く(傾聴)

話すのが苦手という人は多いですが、人間の心理としては、話を聞いてほしいと思う人がほとんどだと言えるでしょう。

同僚や保護者が話すことを理解してうなずいてあげるだけでも、相手は理解してくれたと思い、喜ぶはずです。

話すのが苦手な場合は、聞くことを優先してみてください。

慣れてきたら、相手の話を聞いてどんなことに悩んでいるのか、ただ話を聞いてほしいのかなど相手のニーズを理解して、そこから話題を広げるようになれるとコミュニケーション能力が高くなったと思って良いでしょう。

<2>相手の会話の速度を合わせる

人間は自分と同じ速度で話をする人に親近感を抱きやすいです。

逆に相手の話す速度が速い人の場合、自分が遅く話しているとじれったいと思われるかもしれません。

相手の話す速度が速い場合は、相手に合わせて自分の話すスピードを速めるようにしましょう。

慣れてきたら、適度に目を合わせて話すと効果的です。

<3>相手の仕草を真似る(ミラーリング)

会話中に相手の仕草を鏡みたいに真似ていくと、自然と親近感が湧くようになります。

相手が会話中に腕を組んでみたら一緒に組んでみる、あごに手が触れていたら一緒に触れてみる、このように同じ動作をしていくことによって親近感が生まれやすくなります。

注意点として、あからさまに真似るのではなく、さりげなく行うようにしましょう。

<4>相手と呼吸を合わせる

会話の速度を合わせるのと同じで、相手と呼吸を合わせるようにしましょう。

相手の呼吸が速かったら、同じように速くしてみる、ゆっくり呼吸していたら、同じようにゆっくり呼吸してみましょう。

会話の速度と比べたら難易度が上がりますので、無理に行わず、余裕があるときに行うようにしましょう。

<5>相槌を適度に打つ

適度に相槌を打つことによって、相手は話を聞いてくれているなと感じやすくなります。

逆に相手がなにを話しても「ふーん」とだけ返していたら、聞いてないと思われてしまいます。

相手の目を見て、適度に相槌を打って、聞いていますよと伝えつつ、ミラーリングなど、他の方法を組み合わせていくことによって、さらにコミュニケーションを円滑に進めることができます。

<6>相手の話を聞いて、話をまとめる

相手の話を聞いた後に、「つまり・・〇〇ということですね」など話をまとめていくことによって、相手に理解しましたよと伝える意味にもなり、相手からしたらしっかりと話を聞いてくれていると感じさせることができます。

もし違っていた場合は、相手もわかりやすく説明してくれると思うので、話のすれ違いを防ぐことも可能です。

コミュ力向上は相手の話を聞く事から始めよう!

保育士は子どもだけでなく、同僚や保護者など、コミュニケーションを取らなければならない人が多くいます。

しかし、話し上手でなければいけないわけではありませんし、保育士に必要なコミュニケーション能力は後からでも身に着けることは可能です。

コミュニケーション能力向上のために、まずは相手の話を聞くことから始めて、相手との信頼関係を築いていきましょう。

相手の話を聞くことで、信頼関係を築きつつ、そこから相手がなにを聞いてほしいのかなどのニーズをつかんでいけるようになれると良いですね。