いま日本ではアベノミクス政策下で働く女性の一層の活躍が期待され、保育園の需要が一段と高まっています。
そうした背景もあり、ここ数年で保育士は社会から注目を浴びるようになりました。
保育士を増やすために保育士試験の要項の改訂なども行われ、以前に増して保育士になりやすい環境になったと言えます。
保育士を取り巻く状況が目まぐるしく変化する一方、現場の状況は以前と変わらない体制であったり、それに追いついていないといったことが見受けられ、せっかく保育士になってもすぐに辞めてしまったり、別の職場環境を求めている人も少なくありません。
ここではなぜ保育士を辞めてしまうのか、その後の転職で成功した人の体験談を見ていきます。
保育士を辞めたい人は多い?離職率の高さと辞める7つの主な理由
保育士の離職率は10.3%(民間保育所は12.0%)となっています。
一般的な企業の離職率は約11.6%となっており、保育士の離職率が特別に高いというわけではありません。
しかし有効求人倍率は2019年10月時点で3.05にものぼり、また2015年では1.85でしたので急激に増加していることもわかります。
この数値は一般的な企業に比べるとおおよそ1.9倍になります。
それは保育士を求めている職場が常に多い状態にも関わらず一般企業と変わらない離職率というのは、保育士のなり手が少ない・長く働けない理由があると判断できます。
なぜ保育士を辞めてしまうのか。
これからその理由について分析して記していきます。
理由1:給料の安さ
まず辞めたい理由として「給料の安さ」が挙げられます。
現場の保育士の改善希望状況の調査結果では「給与・賞与の改善」が約6割にものぼることが明らかになりました。
具体的には「初任給が手取りで12、13万円程度だった」、「昇給額が年に2000円しか上がらなかった」「賞与は0.5ヶ月分」などといった声が聞かれます。
保育士の給料が低賃金であるということは世間にも知られていることであり、そのことを承知で保育士として働くことを決めた人の中にも「残業代のつかない時間外労働が多すぎる」「低賃金の割に責任が重く重労働だ」と労働に対する対価が見合っていないと、後になってひしひしと感じてくるとういうケースも少なくありません。
賞与や昇給額が少なければ、保育士を続けてキャリアアップを目指す意欲を削がれてしまうことにもつながるのです。
理由2:人手不足による激務
2018年に「保育所保育指針」が改訂になったことや、2019年保育士と園児が犠牲になった交通事故が相次いだことを受け、より質の高い保育、安全な保育が強調されるようになってきました。
また保育園は地域の子育て支援の場として位置づけられ、保育園の地域での役割もこの10年だけでも大きくなっており、それだけも現場の仕事量はみるみる増えているのです。
こうした状況にも関わらず保育士の配置基準(子どもの人数に対する保育士の人数の基準)は1948年以降変わらないまま現在に至っています。
保育の合間を縫って連絡帳、保育記録、書類作成、壁面装飾、部屋と玩具の清掃と消毒など、人手や時間がいくらあっても足りません。
人手不足解消、保育士業務の軽減のためITCを導入している保育園も増えていますが、システムが発展途上ということもあり、大幅な業務効率の向上につながっていないのが現状です。
時間内に終わらなければ当然のように残業したり、家に持ち帰ったりしてなんとか仕事を終わらせなければなりません。
行事の前ともなれば自分のシフトに関係なく連日夜遅くまで残業が続き、日中は子どもたちに細心の注意を払って保育を行うことになり、体力的にも精神的にも疲弊していくのです。
理由3:人間関係
保育園を辞めたいと感じる人の中には人間関係で悩んでいるという人も少なくありません。保育園で発生する人間関係は保護者、職員間、近隣住民、子どもなどがありますが、中でも上司や同僚といった職員間の人間関係での悩みが多く挙げられています。
保育園は限られた人が出入りしているので、どうしても閉鎖的な環境になりやすく職員間の人間関係のトラブルが起こりやすいのです。
また保育の現場ではシフト制が採用されていることが多く、土曜日出勤があることから代休として平日に自分が休むこともあります。
そうなると常に引き継ぎを密に行わなければならない環境となり「あの人は苦手だから」と言ってコミュニケーションを避けることはできません。
こうしたストレスに常に晒されている状況が続くことでが耐えられず、辞めたい原因の一つになっていくのです。
理由4:保護者等からのクレーム
親から見れば我が子は世界一可愛いものですが、保育園は集団生活を送る場所であり、保育士にとってみればどの家の子も平等に可愛がり、接していくのは当たり前です。
またプロとしての判断で子どもの発達に合わせて個別の対応をすることもあります。
その中で保育士と保護者間ですれ違いが起きてしまい、保護者から見て「うちの子だけ他と違う扱いを受けている」と感じクレームになるパターンがあります。
ほとんどは保護者と保育士間のコミュニケーションの不足から生じるケースが多く、話し合いで納得してもらえることも多いのですが、中にはお迎えの時間を守ってくれず注意すると強い言葉で言い返していたり、自分の子どもが発表会で上手くできなかったことを保育士のせいにしたりとモンスターペアレントと呼ばれる保護者に自己中心的な要望、苦情を言われ理不尽さを感じることがあります。
その場合は何度話し合っても理解は得られず、保護者と関わること自体が怖くなってしまうといったことが起こり、辛くなって離職につながります。
理由5:上司との相性
仕事をする上で上司との相性はとても重要です。
上司本人に悪気がなくても「そんな言い方しなくてもいいのに」と感じる場合もあります。
というのも保育士の研修では後輩指導についてやコーチング、OJTに関する研修の機会がほとんど設けられていません。
もし研修等で学ぶ機会があったとしても人手不足から先輩の保育士自体が保育現場を離れられず参加ができない事が往々にしてあるのです。
指導法を学ぶことができない先輩保育士が年数を重ねるたびに「自己流」の教え方での現場教育がなされるのです。
こうして適切な指導が受けられないことから上司との相性が悪いと感じる人が多いのです。
次に保育観の違いなども上司との相性に関わってきます。
保育の常識はこの10年で目まぐるしく変わってきました。
しかし、自分の経験が全て正しいと思っている上司に当たってしまうと、新人の持ってくるやり方を突っぱね新しい情報を取り入れず、昔ながらの保育を続けるよう強要してきます。
「保育観が違うな」「私の意見は取り入れてもらえない」と感じてフラストレーションを感じてしまいます。
また女性が多い職場なので様々な面で気を使う場面が有り、そこで少しでも気遣いが足りていないと「できない先生」としてレッテルを貼られてしまい、いじめの対象にもなってしまいがちです。
そうした人間関係に疲れてしまい、保育の仕事を辞めて解放されたいと思ってしまうのです。
理由6:結婚や出産、育児など
結婚や出産、自分の子どもの育児などを理由に退職を決める保育士もいます。
保育の仕事は子どもを抱っこしたり、走ったり、重い荷物を運んだりするため、流産に気を付けないとならない妊娠中は周りの職員の手助けが必要です。
しかし長く仕事を続け、勤めている職員が少ないと必然的に結婚や出産の経験がない職員ばかりということも珍しくなく、いざ自分がそうした立場になった時にフォローが望めません。
また育休から復帰しても仕事量を調整してもらえないことも多く、周りに迷惑をかける位なら、と結婚や出産などのライフイベントをきっかけに辞めるという考えに至ってしまいす。
家庭を持ちながら仕事をしても重労働のため、肉体的な疲れから家庭との両立が難しいといった声も聞こえます。
更にこれから子どもを作りたいと考える人は、年度の途中で産休に入らないように考えろと言われたり、先輩より先に子どもを作ってはいけないなどの独自ルールのある保育園もあり続けることを躊躇してしまうのです。
出産後復帰したとしても子どもが体調を崩してしまいがちで、始めの頃は思うように働くことができません。
「子どものいる先生はしょっちゅう休んでいてずるい」「子どもを理由に休まれると負担が増えて嫌だ」などと職場の理解が得られないと休むこと自体が苦痛になってしまい、続けていくのが困難な場合もあります。
理由7:ウイルス等感染リスク
保育士は常に感染症にかかるリスクと隣り合わせです。
季節性のインフルエンザはもちろん、子どもの排泄物から胃腸炎がうつることも多いです。
最近は衛生環境が良くなりあまり見られなくなりましたが、シラミなど一度発生すると大人にもうつってしまい大変な思いをすることもあります。
年齢の低いクラス担任になると子どもたちにマスクをつけることは不可能なので、咳やくしゃみを真正面から受けることもあり危険な環境と言えます。
たとえ保育園で感染症にかかったとしても労災がおりることはなく、毎月のように風邪を引いてしまい、病院代がかさんでしまうこともあります。
せっかくのお休みを通院や自宅療養に当てたりしてリフレッシュできないといった声も聞かれます。
また今流行っている新型コロナウィルスなど未知の感染症が流行った時でさえ保育士はエッセンシャルワーカーとして働き続けなければなりません。
それにも関わらず、マスクや消毒液などの支援が届かずに感染の恐怖と戦いながら働くのも精神的な不安につながっていきます。
保育士を辞めて良かった!転職成功事例をご紹介
保育士を辞めて転職に成功した人の実際の声を集めてみました。
このように保育士資格を活かして子ども関連の職業に転職する人もいれば、全く関係のない異業種に転職する人もいます。
サービス残業からの解放や支給された給与の額を見て驚いているという声も聞かれています。
https://twitter.com/babysitter_nana/status/708167667199246336
保育士からコールセンターに転職。勉強してスキル上げて成長できたらまた保育士に戻るつもり。給料もかなり上がったのでしばらくは今の職場にお世話になるつもりです。
— イト (@HaTe_N10) December 3, 2018
フォロー外から失礼します。私の友人も保育士からOLに転職して、「天国✨ しかも給料もOLよりかなりいいし、もう保育士には戻れない‼️」と言ってました。政府は保育士の報酬をOLの倍ぐらい出すように指示してほしいですね。
— Sayulist (さゆり)@ブログ「サユリスト.com」更新中 (@Sayulist1) January 16, 2020
転職して、早1か月。
昨日は初めてのお給料も入ってて、、、残業したってのもあるけど、保育士時代のお給料から約1.5倍も増えた金額が入っててびっくりした。
これからもがんばろって思えるよね!
毎日重機のオーダー表とにらめっこしてるけど、定修工事の間は全力でがんばるぞ!!— あき♡ (@Akk1_nkn) May 17, 2020
https://twitter.com/yurufuwa_syk/status/1261283986698993666
保育士を穏便に辞めるコツとは?
今働いている保育園を辞めたいと思ったとき、できるだけスムーズに退職の日を迎えるために抑えておきたいポイントがあります。
ポイント1:いつ辞めたいといえばいいのか
退職を申し出る時期ですが、やはり「年度」を意識せざるを得ません。
年度の途中で担任の先生がいなくなってしまうと保育園だけではなく、園児たちにも大きな負担をかけてしまいます。
特に「書類の書き方がわからなくて大変」「ピアノが弾けない」「嫌いな先生が居る」などの理由で年度途中の退職を考えるのであれば、自分自身の努力不足の可能性が高く、再度本当に辞めるべきか考え直す必要があります。
しかし明らかに働きづらい環境だったり、不当な扱いを受けているという場合は年度の途中でも退職を申し出ることができます。
その際気をつけなくてはならないのは、辞めたいことを伝えても、すぐに辞めることができないということです。
就業規則に退社したい場合は何日前に申し出なければならないか記してあるので、事前に確認することをおすすめします。(大体30日以上前が常識的です。)
また多くの保育士が有給休暇を余らせています。
退職の日までに有給を消化する権利はあるものの、保育園の忙しい時期とかぶってしまう場合は有給をずらす様に言われ実際は使うことができなくなってしまうため、有給をしっかり消化したい場合は忙しい行事の時期などは避けた方が無難です。
自分の体調や精神状態と折り合いをつけて、いつ申し出た方がいいのか見極めていきます。
ポイント2:辞める理由は何と伝えればいいのか
退職を決めてから辞めるまでの一番高いハードルが、上司(園長)に辞めたい旨を伝える時です。
辞める理由について正直に伝えた方が良いかどうかは千差万別なのでひとくくりにはできません。
しかし、必ずしも退職理由を事細かに説明する必要はありません。
「一身上の都合」「家庭の事情」ということで濁すこともできます。
ここで「園の方針が合わない」「○○先生と相性が合わない」など不満を言うと波風が立ち退職までの期間が辛いものになる可能性が高いため、円満退職を目指すのであれば、あえて伝えないことをおすすめします。
人手不足の中やめることを伝えると引き止めに入ることがほとんどですし、子どもたちのことを考えると後ろ髪を引かれる思いになるかもしれませんが「先生が健やかでないと、そこで過ごす子どもたちも健やかに育たないのだ」ということを思い出し淡々と伝えていくことが大切です。
ポイント3:円満退職の流れ
上司(園長)との話し合いで退職日を相談し、園の規定に沿って退職の手続きの書類を提出します。
ほかの職員にいつ伝えればいいかはその時の状況にもよるので上司に相談し、また自分から申し出たほうがいいか、上司から伝えてもらうのがいいか決定します。
保護者についても同様で、自分からひとりひとりに挨拶する場合もありますが、お便りや掲示で知らせてからにして欲しいという場合もあります。
園として都合の良いタイミングがあるので、それは上司の決定に従います。
ほかの職員に自分の退職が伝わったら漏れがないように引き継ぎを行う必要があります。
予め引き継ぎの内容をまとめておくとスムーズです。
チェックリストを作っておくのもおすすめです。
また任された書類などはしっかりと仕上げておくように計画的に進めていきます。
最後に事務的な手続きや返却物や受け取りのものを確認し、漏れのないようにしていきます。
最終日は挨拶を忘れず、感謝を伝えお互い気持ちよくその日を迎えます。
直接伝えるのが厳しい場合には退職代行サービスを使うのもアリ!
働いている保育園を辞める理由として、体調を崩してしまった、上司との関係が悪くなってしまい本人と顔を合わせることができないなど、どうしても直接伝えることが難しいケースもあります。
その場合は退職代行サービスを使って退職を進めるという方法もあります。
退職代行サービスを使うと保育園と保育士の間に入って退職手続きを進めてくれるので直接上司とやりとりをする機会を減らしてくれます。
ただし基本的には直接円満に退職することを目指し、代行サービスは最終手段として考えておくようにします。
保育士から転職を成功させる方法
今勤めている保育園を辞めるとしても、生活を維持していく以上、次の勤務先を探さなければなりません。
辞めてからゆっくり探すこともできますが、働きながら転職先を決めるという手段を取ることが多いです。
その際に一人で動いていては時間のロスが出てきたり、客観的に自分に合う職場を探すことが難しい場合があります。
何より膨大な転職先の情報を精査することが一人では難しいのです。
そこでオススメなのが転職エージェントを使って転職活動をするということです。
転職エージェントサイトに登録することのメリットには以下のことが挙げられます。
- 転職に必要な情報の整理(以前の職場のどこが自分と合わなかったのか、どんな園が向いているのか客観的に見たアドバイスなど)
- たくさんの情報から自分の条件にあった求人を見つけてくれる
- 仕事をしながらでも転職活動を転職エージェントが進めてくれる
- 給与交渉や細かい条件など自分から言い出しにくいことも直接言う必要がない
- 円満退職のノウハウを教えてくれる
こうした様々な面でサポートが受けられるので、転職エージェントを利用した方が失敗を最小限に抑えられ、より自分に合った職場を見つけやすいのです。
保育士におすすめの転職エージェント5選
※ここは何も記載しなくて大丈夫です。
保育士におすすめの転職先
保育士におすすめの転職先として以下のような場所が挙げられます。
- 保育士の資格を活かした仕事
- 保育の経験を活かした仕事
- 保育現場で必要な貢献心を必要とする仕事
ここではそれぞれどんな仕事があるか見ていきたいと思います。
ベビーシッター
保育士の資格を活かした仕事としてすぐに思いつくのがベビーシッターです。
保育園で起こりがちな人間関係のトラブルを最小限に回避しつつ、自分の働きたい時間に働くこともできるのでそういった面でストレスを感じにくいと言えます。
ベビーシッターでは1対1(兄弟がいる場合もありますが多くて2~3人)のお世話をればよいので、より子どもとじっくり関わりたい人にもおすすめです。
保育園とは違って現場には自分自身しかいないので一定の経験と、もしもの時の対応はベビーシッター会社側と連携を取っていく必要があります。
保育専門の人材紹介・派遣会社
保育園での経験を活かして、保育専門の人材紹介や派遣会社で働くこともできます。
困ってる保育士、自分に合った職場探しをする保育士のために相談に乗ったり、出された条件の中から保育園を選んで紹介していきます。
逆に保育園側とも連絡を取り、その園の特色やどんな人を採用したいかを聞いたりして保育園側、保育士側どちらにとっても良い条件でマッチングしていきます。
会社によっては実際に園に出向き、自分の目で園の雰囲気を見たり園長先生と話してどんな人柄かを見たり、保育士だった頃には経験できなかったことができます。
その際は自分の転職経験が仕事の大きな糧になります。
相手のきめ細かい要望を聞きながら自分と同じように悩んでいる保育士のために、より良い保育現場を紹介することはやりがいにも感じます。
今までと違って保育の現場から離れ違う視点を持つことでモチベーションのアップにつながります。
赤ちゃん・子ども向けの商品やサービスを提供している会社
子どもと長い時間接してきた経験、発達段階に沿った保育内容を考えてきた経験が活かされる職場です。
保育現場で磨いてきたコミュニケーションスキルや、自分の保育での経験を接客に活かしてお客さんの相談に乗ったりするなど活躍することができます。
商品や提供するサービス自体に意見を求められても、専門的な知識を活かして自信を持って答えることができやりがいを感じられます。
保育事務
保育園の裏方として保育事務という仕事があります。
仕事内容は多岐にわたり、電話対応や来客対応、人事管理や社内研修の設定、行政への対応や書類の提出、会計帳簿付けなどがあり、各部署に分かれて業務を行うこともあれば、ある程度は一人で行うといった場合もあります。
現場のことをよく分かっている分、パソコンが得意で机に向かっていることが好きな人は向いていると言えます。
また事務作業が中心になりますが、保育・子どもとの関わりを続けることができるのがメリットです。
幼児教室の講師
知育、情操教育、受験対策などを未就学児に対して行う習い事の講師です。
保育園でも3歳児以上のクラスでは教育を意識した保育内容を行ってきたはずです。
また子ども一人ひとりに目を配って進めていくのは保育経験の中で充分培ってきた技術と言えます。
そうした専門性を活かして、幼児教室の講師を目指す人もいます。
教室によってはモンテッソーリ教育や教室独自の教育方法を軸に研修を行ってくれることもあり、自分自身のスキルアプにもつなげることができます。
興味があったけれどなかなか学ぶ機会が無かったという保育士にはおすすめです。
介護福祉士
保育士になる人は人の役に立ちたいという貢献心の強い人が多いです。
少子高齢化社会の日本で保育以上にニーズの高い介護の現場ではそうした貢献心は大きな武器になります。
介護福祉士は介護業界では唯一の国家資格ですが、無資格・未経験からでも取得を目指せるので、働きながら資格を取ることができます。
また保育士養成施設卒業者は1年制の養成施設に入学をして資格の取得もできるため、ほかの仕事から介護福祉士を目指すよりは短い期間で資格取得が目指せます。
日本は少子高齢化社会のため介護施設と保育施設の複合施設がこれからより増えていくことも考えられます。
こうした将来のことも考え、介護の資格を取得しておくことも一つの策とも言えます。
社会福祉士
社会福祉士の仕事は、専門的な知識と技術をもって支援が必要な人と福祉・医療サービスを提供する機関との間に入り、連携・調節を行いながら援助する仕事です。
目の前に困っている相談者に対して最適な援助ができ、相談者の悩みが解決した時はとてもやりがいを感じられる職業です。
相談者がどんな状態なのかをしっかりと見極め、ひとりひとりのニーズに応えていくためには相手の状態を把握しながら関わることが大切であり、それは保育士との共通点でもあります。
社会福祉士として働くことのできる施設は様々で、福祉事務所、児童相談所、学校、高齢者関連施設、障害者福祉関連施設、社会福祉協議会、医療機関などたくさんの活躍の場があり、よりやりがいを感じる職場を見つける選択肢が広がります。
通信大学などを利用して働きながら資格を取得する手段もあるので、まずは現場に入って、本格的に資格取得を目指すか決めることもひとつの方法です。
保育士を辞めるなら第三者のプロに転職相談がおすすめ!
理由は様々ですが、保育士を辞めようと思っている人は今とても辛い状況にあると言えます。相談する場所もなく一人で悩みを抱えている人も多く、そうした状況が続けばいずれは体調不良にもつながりかねません。
そういう時こそ転職エージェントの力を借りてみるのもひとつの方法です。
第三者の立場から客観的にアドバイスをしてもらうことができ自分自信も冷静さを取り戻すことができます。
もしかしたら今の職場で仕事を続けるという結論に至るかもしれません。
それはそれで構いませんし、逆に転職をするべきか迷っている背中を押してくれるかもしれません。
世の中に働く場所は一つではありません。
また保育士の資格を持っているからと言って保育園で働くことにこだわる必要はありません。
自分が何に悩んでいるのか、どんな仕事が向いているのか俯瞰的に見ながら、たくさんの選択肢をプロと一緒に探すことで失敗を最小限に抑えながら自分らしく働くことができる職場に出会う事ができます。
無料で相談することもできるので、少しでも転職を迷ったら転職エージェントなどを利用することをおすすめします。