【例文付き!】保育士の志望動機完全ガイド〜新卒から主婦まで〜

就職や転職の際に必要になる履歴書ですが、その中でも一番悩んでしまうのは志望動機ではないでしょうか。

志望動機は自己PRなどと違い、志望している保育園によって書き分ける必要があるので、事前の下調べが重要になってきます。

この記事では保育士さんの就職や転職の際に使える、志望動機の書き方を解説していきます。

例文も載せてありますので、ぜひ活用してください。

志望動機には何を書けばいい?

ずばり、志望動機を書く際に抑えるポイントは、以下の4つです。

  1. なぜ志望した保育園で働きたいのか
  2. なぜ保育士になったのか
  3. 保育園で活かせる自分の強み・スキル
  4. 保育園で働き始めたら何をしたいか

そもそも志望動機というのは、「なぜこの保育園で働きたいのか」ということを伝えるものです。

保育園側としては、自分の園にふさわしい人や、熱意のある人、一緒に働いてみたいと思える人を募集しています。

アンマッチングを防ぐためにも、その園の特徴を踏まえて「なぜこの園でないといけないのか」ということを伝えましょう。

応募する園で働きたい理由を強めるためにも、自分が保育士になった理由を踏まえるなどして、保育園の理念に共感できることや理想の保育園であることを伝えると良いです。

また、これまで働いてきた経験から、応募する園で活かせる自分の強みやスキルをアピールするのも手です。

新卒や未経験の方、自分の強みがわからない方は、他人に言われた自分の良いところを考えると良いでしょう。

自分を採用することで保育園にメリットがある、ということを伝えられればOKです。

経験や強みというのは人によって異なるものなので、個性を出すことができ、面接官の印象に残りやすいです。

他の応募者と差別化できるので、なるべく書くようにしましょう。

最後に、応募した保育園で働き始めた後のこと、つまり未来について想像してみてください。

やってみたいことや実現したいことについて語ると、面接官は働き始めた後のことがイメージしやすく、熱意があるように感じられます。

これはNG!志望動機に書いてはいけないこと

ここまで志望動機に書くべきことを説明しましたが、注意しないといけないポイントもあります。

アンマッチングを防ぐためにも、なるべく素直な気持ちで書くことが望ましいですが、正直すぎることは書いてはいけません。

例えば「給料が良いから」「家から近いから」ということは業務に関係ないだけでなく、熱意も感じられません。

特別な理由がない限り避けるのが無難です。

また、ネガティブな表現を使うのも良くありません。

「今の職場は人間関係が悪いので転職したい」「前の職場は残業が多いので辞めた」といったことは真実であっても伏せましょう。

ここは次のように言い換えてみましょう。

前の職場は協力し合う気風が薄く、個人ごとの負担も大きいので、色々と改善を試みましたが叶いませんでした。貴園では保育士同士の意見交換が活発だとお聞きしましたので、仕事上の相談がしやすく、業務の工夫がしやすいの環境で働きたいと思い志望しました。

ネガティブなことも、前向きに書くと好印象を与えられます。

パターン別!志望動機の書き方・例文

これまでは「志望動機に何を書くか」について説明してきましたが、他にも気を付けるポイントがあります。

それは、志望動機を書いている人によって「面接官が重視していることは違う」ということ。

つまり、新卒で働こうとしている人と、保育士20年目のベテランとでは、面接官が求めている人物像が違うということです。

具体的に言えば、ベテラン保育士の場合、経験豊富な即戦力になるようなエピソードが魅力的に感じられます。

一方、新卒の場合には、同じように即戦力になることをアピールしても疑問が生まれてしまいます。

新卒や若手の場合は、長く働いてくれそうな人や、将来性が高い人を採用したいのです。

これを踏まえると、保育士歴や雇用形態(正社員やパート)によって、志望動機に書くポイントが異なってくることがわかります。

簡単にそれぞれのポイントをまとめると以下のようになります。

抑えておくべきポイントはここだ!
  • 若手保育士の場合:体力、やる気、将来性、人柄
  • ベテラン保育士の場合:即戦力、経験と実績、他の人をまとめる力
  • 新卒・未経験の場合:意欲や熱意、フレッシュさ、素直さ
  • ブランクがある場合:ブランクの理由、復職したい理由
  • パート・アルバイト・派遣の場合:その働き方を選んだ理由、即戦力

では、実際にどう書けば良いのか、パターン別に例文を見てみましょう。

若手保育士の場合

保育士歴5年未満の若手保育士は、保育士の経験はありますが、若いということで経験よりも将来性や人柄を重んじられます。

もちろん経験も考慮されるので、前の保育園ではどう活躍したか、課題を解決するために何をやりたいかなどを伝えると好印象です。

また、結婚や子育てがまだの方が多いため、時間の融通が利くことを期待されています。

例文1
現在の園で2年働いておりますが、さまざまな保育を経験したいと思い、自身のスキルアップのために転職を決意しました。貴園では研修制度が充実しているとお聞きしましたので、これまで以上に成長できるのではないかと感じております。私は小さいころからスポーツが得意で、現在の園でも全力で子どもたちと遊んでいるため、体力には自信があります。

貴園ではこの体力を活かして、子どもたちに、体を動かす楽しさを伝えていきたいと考えております。

例文2
現在は園児○○名の大規模な保育園に勤めております。たくさんの子どもたちと触れ合う中で、もっと一人ひとりに寄り添った保育がしたいと思うようになりました。貴園では少人数制の保育をしていると伺い、それぞれの子どもたちに合わせた保育ができるのではないかと考え、志望させて頂きました。

私は書類作成を得意としていて、現在の園でも保護者の方に「わかりやすい」とお褒めの言葉を頂いたことがあります。

貴園に採用になった際は、この特技を活かしわかりやすい書類作成と、業務の効率化を図れるよう貢献していきたいと思っております。

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ベテラン保育士の場合

保育士歴5年以上のベテラン保育士の場合、今までの経験や知識、実績などが求められます。

また、主任などの役職に適正があるか、他の保育士をまとめるマネジメント能力も必要とされます。

子育てを経験されている方も多いので、自身の子育て経験を活かせることをアピールするのも良いでしょう。

例文1
私は12年間で3施設の保育園で保育を経験してまいりました。それぞれの保育園で経験を積みましたので、どんなことにも柔軟に対応できるのが私の強みです。結婚を機に自身の生活環境が変わり、貴園では子育て中のママさんが活躍されていると伺いましたので志望させて頂きました。

私は保育士同士の情報連携を重視しており、これまでもよく相談される立場にありました。

貴園で採用になった際には、若手だけでなく様々な立場の保育士さんの頼れる相談役として貢献していきたいと考えております。

例文2
出産・子育てを経験しましたが、どうしても子どもと関わる仕事を続けたく、職場や働き方を変えながら保育の仕事を続けてまいりました。子育てが落ち着いたので、改めてフルタイムで働ける保育園を探していたところ、貴園の存在を知りました。「子どもの心に寄り添う」保育方針に共感し、私にとって理想の保育ができると思い、志望させて頂きました。

子育てをしながら働いた経験を活かし、同じように働きながら子育てをしている保護者の方の良き理解者になりたいと考えております。

新卒・未経験の場合

新卒や未経験の場合、保育の経験がないので、フレッシュさをアピールしましょう。

どうして保育士になりたいのか、理由を熱意をもって伝えると良いです。

また、先輩保育士のいうことを素直に聞けるか、人柄の良さも重視されます。

異業種から保育士への転職は、転職前はどんな仕事をしていたのか、それを保育にどう活かせるかを伝えると好印象でしょう。

例文1
子どものころに関わった保育士さんに憧れて、保育士を目指しました。私の両親は共働きで、いつもお迎えが遅い時間だったのですが、保育士さんはとても優しく安心できる存在でした。貴園では「家庭的な雰囲気」を大切にした保育を行っているので、理想的な保育ができると思い志望させて頂きました。

また、共働き家庭のお子さんが多いとのことでしたので、子どもだけではなく保護者の方にも寄り添えるよう頑張りたいと思います。

例文2
中学生の頃に3日間保育士体験をしたこともあり、昔から子どもが好きでした。自身の子どもができたことをきっかけに、友人や親せきの子どもを預かる機会が増えたこで、子どもと触れ合える仕事がしたいと思い、保育士を目指しました。前職は事務職で、ワードやエクセルを使用していたので、書類作成が得意です。

自身の子育て経験もあるので、保護者の方の悩みに寄り添えると思います。

未経験ではありますが、先輩の保育士さんから積極的に学び、1日でも早く信頼して頂ける保育士になれる努めていきたいと思っております。

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ブランクがある場合

ブランクがある場合、なぜブランクができてしまったのかを伝えましょう。

現状なぜ復帰できる状態になったのかも説明します。

例えば、子育てでブランクがあった場合は、「子育てが落ち着いたから」「家事は他の家族が協力してくれるので時間に余裕がある」など、家族の理解と協力があることを伝えます。

また、現役のころと比べて体力を不安視されることもあるので、体力に自信がある場合には伝えることで好印象になります。

例文1
専門学校を卒業後、保育士として5年間就業していました。子育てが落ち着いたので、また子どもに関わる仕事がしたいと思い、貴園に志望させていただきました。「のびのびと子どもを育てる」保育方針に共感し、自身の子育て経験も活かせるので貴園で働きたいと思っております。

また、子育て中のママさん保育士も多く在籍されているということでしたので、そうした方のサポートも積極的にしていきたいと考えております。

例文2
以前は保育士として働いていましたが、自分の視野を広げたいと思い、他業種に転職し5年間勤めてまいりました。姪の誕生を機に、また子どもと関わる仕事がしたいと感じるようになり、今回応募させて頂きました。ブランクはありますが、転職を機にスポーツジムに通い始めたので、体力には自身があります。

1度保育の現場から離れていたので、保育士以外の目線で保護者の方とも向き合えると思っております。

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パート・アルバイト・派遣の場合

パートやアルバイト、派遣の場合はなぜその雇用形態を選んだかを伝えます。

こうした雇用形態で保育士を募集している保育園は、人手不足の場合がほとんどです。

そのため保育園側としては、研修が少なくて済むように即戦力のある人物であること、希望のシフトに必ず入れることを重視しています。

なので、子育てのためにフルタイムで働けないという方は、子どもの急病の場合に預けられる人がいることなどを伝えてとくと好印象です。

例文1
産休を機に仕事から離れておりましたが、子どもを保育園に預けることができたので、短時間で保育の仕事ができるということでパートに応募させていただきました。私自身、保育園に子どもを預けながら働くので、保護者の方の意見に一番共感できるのではないかな、と思います。子どもたちと保護者の方に寄り添える保育ができるよう、努めてまいりたいと思います。

また、少しでも保育士の方が働きやすいようにサポートしていきたいです。

例文2
夫の都合で引っ越しが多いため、1つの保育園で長く働くことができません。それでも子どもに関わる仕事がしたいと思い、アルバイトに応募させていただきました。結婚する前に働いていた保育園では、得意のピアノを活かし、行事ではいつも伴奏をしていました。

今までもアルバイトとして保育士をしてきましたので、業務や保育園に慣れることに自身はあります。

短い期間ではありますが、精一杯務めさせていただきたいと思っております。

例文3
子育てのため保育の仕事から離れておりましたが、子育てが落ち着いたため、復帰しようと考えておりました。しかし子どもがまだ小学生であることと、ブランクがあるため不安でしたので、まずは派遣から始めたいと思っております。貴園では同じように子育て中のママが活躍されていると伺ったので、貴園を応募させていただきました。

子ども一人ひとりに丁寧に向き合っていきたいと思っております。

「採用したい!」と思ってもらえることが大切!

ここまで保育士さんが就職・転職する際に役立つ、志望動機の書き方を例文とともにご紹介しました。

志望動機で一番大切なのは、面接官に「採用したい!」と思ってもらえることです。

採用したい方というのは、一緒に働きたい人、その保育園にとってメリットがある人です。

自分がどういう人物なのか、人柄がわかるエピソードを取り入れたり、保育園で働き始めたら何をしたいのか、熱意が伝わるようなことを書きましょう。

もし、うまく書けない時や悩んでしまった時には、他の人に聞いてみたり相談してみたりすると、自分では思ってもなかったようなアピールポイントが出てきます。

また、その保育園でなければいけない理由はそれぞれ違うので、しっかりと下調べすることも大切です。

今回紹介したポイントを抑えれば志望動機はうまく書けます。

例文を参考にしながら、自分だけのオリジナルな志望動機を書いてみてください。

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