保育士も会社員と同じで、履歴書を書いて応募をしますが、初めて書く時にどう書けばよいか悩む人も多いはずです。
保育士の仕事が未経験だから書くことが見つからないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
しかし保育の仕事が未経験だからこそ、保育士の仕事に対する思いや情熱が必要だといえるでしょう。
この記事では新卒・未経験の志望動機の書き方や注意点、例文について紹介していきたいと思います。
新卒・未経験の保育士の志望動機の書き方!5つのポイントを抑えよう!
新卒や未経験の保育士が志望動機を書く時に大切なのは、「保育士という仕事への熱量」であるといえます。
新卒・未経験で応募するのですから、経験がないのは当たり前で、それも保育園側も承知しているはずです。
そのため、無理に「自分はこういう保育ができる」「子ども達をこういう風に育てていきたい」とよく見せるというよりは、「自分が今まで経験し学んできたことをどう保育現場で生かしていきたいか?」を伝えていくと良いでしょう。
また、その思いを伝える上で、なぜそう思ったのか?そのことに気づいた時はどんな状況だったのかなど、具体的なエピソードを盛り込んでいくと根拠が出て説得力があります。
その他にも志望動機を書く上で抑えておきたいポイントが5つあるのでご紹介します。
ポイント1:志望先の保育方針や保育園について調べ、自分との共通点を見つける
まずは志望している保育園がどんな特徴や魅力、保育方針などを下調べしておきましょう。ウェブサイトがあれば調べておきましょう。
面接時に聞かれることがありますので、分からない用語などがあれば調べておきます。
保育方針など、保育園について一通り調べた後は、志望先の保育園と自分の共通点を見つけておきましょう。
志望する保育園の情報を収集して保育方針などの魅力を分析し、自分との共通点や、共感したところを見つけ出し、なぜ自分がその園で働きたいと思ったのかを書きましょう。
可能なら応募前に一度園見学を申し込んで園に足を運び、そこで感じた素直な気持ちを書くと良いでしょう。
難しく考えずに志望する保育園を調べてみて、自分が共感したところや、自分が役に立てそうだなと思ったことを書いていくようにしましょう。
例えば、志望先の保育園が、絵画や制作に力を入れている保育園である場合、あなたが芸術に興味があるなら、「絵画や制作に力を入れている点に魅力を感じた」 などを書いても良いでしょう。
「私は子どもの個性を生かす保育に憧れています。私は小さいころから絵画を習っていたのですが、見学の時、貴園が絵画や制作に力を入れていること、子どもの個性を伸ばすことを大切にしているとお聞きしました。
貴園でなら自分の力が発揮できると思ったので志望させていただきました。」など、自分と保育園の共通点をエピソードを交えて書いていくと、読み手もイメージしやすいといえるでしょう。
この志望動機については面接でも必ず聞かれる項目だと言っても過言ではないので、志望動機を書く段階で、保育園について調べ、自分との共通点を書いていくことで、説得力のある文章が書けるだけでなく、面接時にも生かすことができます。
ポイント2:保育士をなぜ志したのか?を盛り込む
新卒や未経験者の場合は、保育士の仕事に対する熱量を伝えると書類選考での印象が良くなります。
具体的には、なぜ保育士を志したのかを伝えることが仕事に対する熱量のアピールに適していると言えます。
また、保育士になった動機を振り返って説明することも効果的です。
この時、ただ「保育士になることが小さい頃からの夢だからです」など漠然としたものではなく、幼児期にお世話になった担任の先生に憧れたことがきっかけなど、自分なりの体験を具体的なエピソードとして書くと伝わりやすくなります。
子どもが好きだからだけではなく、なぜ好きになったのか?などのエピソードがあれば、十分に説得力のある内容にすることができます。
難しい文章にする必要も、大げさな文章にする必要もありません。
一見、普通に見えるような文章でも、自分なりのストーリーを伝えていけば、イメージしやすく、保育士という仕事に対する思いも伝わりやすくなります。
ポイント3:園見学や保育実習、バイトやパートなど実務で得た気づきや学びなどを盛り込む
保育園でバイトやパートとして働いた経験があるなら、それについて書いておくと良いでしょう。
新卒や未経験の保育士であっても、バイトなどで経験があると聞くだけで印象が良くなります。
保育園でバイトしてみてどう感じたかなどを書いてみるのも良いでしょう。面接時にもアピールできるポイントでもあります。
バイトやパートの経験がない場合は、園見学で感じた印象や、保育実習で感じた体験談などのエピソードを盛り込むと良いでしょう。
ポイント4:ピアノや英語・英会話、スポーツなど保育現場で活かせる特技について
最近、英語の講師や体操の先生が外部から来て、子どもたちに指導している保育園も増えてきました。
英語、英会話、スポーツなどは、外部から講師が来てくれることが多いので直接指導することはないかもしれませんが、英語やスポーツの特技があるとそれだけ好印象を持たれます。
場合によっては英語やスポーツの担当になる可能性があるので、志望動機に書いておくと採用担当者が一緒に働くイメージがつきやすくなります。
幼少期の頃からピアノを習っていたなどの特技があるなら記入しておきましょう。新卒の方の中では「上手いほうじゃないから」と尻込みしている方もいますが、全ての保育士がピアノを弾けるわけではありません。
保育園側もプロ並みのピアノの腕を求めているわけではないので、あなたがピアノが得意であれば是非書いておくと良いでしょう。
ポイント5:具体的なエピソードで志望動機に説得力を!
志望動機はただ箇条書きで書くのではなく、具体的なエピソードを入れることによって読み手がイメージしやすく説得力が出てきます。
保育士を志した理由を伝える時も、ただ「子どもが好きだから保育士になりたいです。」と書くよりも、「昔から子どもが好きでしたが、兄に子どもが産まれ、その子が成長する様子を間近で見る喜びを知り、以前取った保育士の資格を活かしたいと思いました。」などのエピソードを書いた方が、読み手もイメージしやすく説得力が増します。
新卒・未経験の保育士の志望動機例文
先ほど紹介した5つのポイントですが、志望動機に5つのポイント全て使わなければならないわけではありません。あくまで文章ですから、見やすくてイメージが湧きやすいものがベストだといえるでしょう。
以下に例文を5つ紹介します。
中学時代に保育園実習を経験したことがきっかけで、保育士という仕事に興味を持ちました。中学・高校と陸上部に所属していたため、体力には自信があります。大学で保育士の仕事について学んでいき、保育士になりたいという思いが強くなりました。
貴園に入社いたしましたら、運動遊びを多く取り入れて、子どもたちにも慕ってもらえる保育士を目指していきたいです。
大学卒業後は一般企業に勤務しましたが、親戚に子どもが産まれ、その子が成長する様子を間近で見る喜びを知り、保育士の仕事がしたいと思うようになりました。貴園の「少人数で子ども一人ひとりに対して目の行き届いた保育」という保育方針に感銘を受けたので、志望させていただきました。
保育士の仕事は未経験ですが、何でも積極的に取り組み、1日も早く貴園の役に立てる人材になりたいと考えています。
私が保育士を目指したきっかけは、幼少期に、保育士の先生に憧れがあったからです。私の保育園の先生はいつでも私に笑顔で接してくださり、一緒に遊んでいてとても楽しかった記憶があります。
貴園を志望したのは、子どもとしっかりと向き合い、子どもの個性を伸ばすという保育方針に魅力を感じ、志望いたしました。
私も、憧れていた先生のように常に笑顔で、子ども達が安心できるような存在の保育士を目指していきたいと思っています。
私は4年制の大学で保育について学びました。当初は「子供が好き」という理由だけで保育士を志望しましたが、大学の授業や、保育園の実習で、保育について学ぶにつれ、その責任や仕事の大変さがわかりました。
子どもの頃からピアノを習っていたので、リトミックなど、ピアノを使った保育をしていきたいと考えています。
授業や実習で習った経験を生かして、子供たちに興味や関心を自ら持ってもらえるような生活作り、またその成長を見守っていける保育士を目指していきたいです。
私は親戚の中で一番の年長者だったため、親戚の集まりなどでは小さないとこ達の面倒を見ることが多く、それがきっかけで保育士の仕事に興味を持ちました。
学生時代に保育士としての経験を積みたいと考え、保育園でアルバイトをしていました。
保育園のアルバイトを通じ、子ども一人ひとりに丁寧にかかわる保育をしていきたいと考えています。
貴園で働く際には、子供たちの見本になり、保護者の方々が安心して預けられるような保育士を目指したいと思います。
「会いたい」と思わせる志望動機を書こう!
志望動機の書き方のポイントをいくつか紹介していきましたが、新卒や未経験の保育士の場合は、難しい文章を書くよりも、保育士の仕事に対する熱量を素直に書いていくようにしましょう。
あなたの体験や保育士に対する思いをエピソードを交えて書いていくことによって、読み手にとって読みやすく、説得力がある志望動機になります。
志望先の保育園の人が、あなたの保育士に対する熱い思いが書かれた文章を読むことによって「会いたい」と思ってもらえれば、書類選考での高評価に繋がります。
志望動機で書く文章は、ほとんどの場合、面接時に質問される項目なので、自分の体験談や思いを伝えていくようにしましょう。