保育士の人間関係は最悪?人間関係に疲れる前に実践したい解決策

保育士の退職理由として仕事量や給料が低いことはよく挙げられますが、実は保育士の退職理由の1位が人間関係が原因で退職している人が多いというデータもあります。

人間関係で疲れていると、仕事にも支障が出ますし、体調を崩してしまう原因になります。

この記事では、保育士の人間関係についての解説や、人間関係に疲れる前に実践したい解決策について紹介していきます。

保育士の退職理由1位が人間関係

保育士が退職してしまう理由として、主に挙げられるのは、給料が低いのに仕事量が多いことなどが挙げられます。

しかし実は、東京都福祉保健局が平成30年度に実施した「東京都保育士実態調査」の結果では、保育士の退職理由で最も多いのが職場の人間関係であることがわかりました。

ー 引用元:東京都福祉保健局「平成30年度東京都保育士実態調査結果(報告書)

上記の図を見てみると、給料が低いことや仕事量が多いことは、2位と3位を占めていますが、多くの保育士は給料や仕事量よりも、人間関係で悩んでいることがわかります。

保育士の仕事は、職員や保護者など、人と関わることが多いため、人間関係に支障をきたすと、仕事にまで影響を与える可能性があるからだといえるでしょう。

5年前の結果と比較すると人間関係で退職する人が増加

人間関係で退職する人が1番多いことを説明しましたが、昔から人間関係で退職する人が多かったかと言われるとそうではありません。

以下のグラフは、平成25年度の「東京都保育士実態調査」です。

5年前の退職で多かった理由は妊娠と出産であり、人間関係で退職している人が3位という結果でした。

ー 引用元:東京都福祉保健局「平成25年度東京都保育士実態調査結果(報告書)

上記のように5年前は妊娠と出産で退職している人が多かったのに対し、現在では人間関係で退職している人が多くなったということがわかります。25年に1位だった妊娠・出産は30年度では5位に落ちています。

以前より、人間関係が深刻になってきており、対策する必要があると言えるでしょう。

このように人間関係で悩んでいる保育士は多くいます。

人間関係で悩むことがあるのは他の仕事も同じですが保育士の場合、人間関係が仕事に与える影響が多いことが退職という決断に繋がる一番の理由と言えるでしょう。

保育士は関わらなければいけない対象が多く、人間関係が複雑!

近年の保育士が退職する1番の理由は、人間関係です。

保育士は子どもだけではなく、保護者や保育園の職員など、かかわらなければいけない対象が多く、人間関係が複雑だといえます。

保護者がモンスターペアレント化したり、先輩保育士と合わなかったりなど一つの人間関係が拗れると他の仕事にまで影響が出てしまうことも少なくありません。

保護者関わりで、「次回の行事ではうちの子を主役にしてよ」と圧力をかけられたり、忙しいのに呼び止められ、長い時間話をされることもあるかもしれません。

保護者との関係を悪化させると仕事にも影響が出るので悩むところでもあります。

保育士との人間関係が悪化した場合、連携が取りづらくなるだけではなく、相手が自分より立場が上になるとパワハラをされることもありますし、重要な伝達事項が伝わってこないなどの恐れがあります。

その中でも子どもたちのことを考えて、次の日の保育準備を行わなければなりません。

このようにひとつの人間関係が悪化するだけでも保育士に降りかかるストレスはかなりのものになるでしょう。

心に溜まったストレスを放置したままにすると朝仕事に行くのが辛くなるだけでなく、そのまま体調を崩してしまうことがあります。

最初は気合と根性で乗り切れるかもしれませんが、いつまでも気合で乗り切るのには無理があります。

ストレスをため込んだまま仕事を続けてしまうと、うつ病になるなど体調を崩してしまう恐れがあるため、人間関係に疲れる前に対処する必要があるといえます。

人間関係に疲れる前に!人間関係を改善する解決策はとにかく誰かに相談すること!

人間関係によってもたらされるストレスはかなりのものです。

職員同士の人間関係が悪くなってしまうと、仕事に影響が出てしまうこともあるでしょう。

にもかかわらず、一度悪くなってしまった人間関係を自分自身で改善するのは非常に難しいといえます。

また、一般的に「悩みを話すと重いと思われたり、面倒だと思われたりする」というイメージからなかなか相談できないことも多く、ストレスを家に持ち帰って、趣味などで発散して職場でのストレスを我慢してしようとしてしまう人が多いのがほとんどなのではないでしょうか。

人間関係のストレスは思った以上に強く、趣味などで一時的に発散したとしても、職場にいるかぎりストレスがゼロになることはありません。

自分で解決するのは難しいと言えるでしょう。

このように人間関係で悩んでいるのに相談できない人が多くいます。

しかし、真剣に悩んでいる人が相談してきているのに、それを面倒だと思ったりする人は少ないことも事実です。

保育士が足りてない保育園も多いため、先輩や同僚も普段の仕事で忙しくあなたの悩みに気づいてないだけということも少なくありません。

軽い雑談の後に相談してみたことで、快く相談を引き受けてくれたという話もあります。

実際に相談してみて、相手が面倒だと思うような人であればその人がおかしいと思っても良いでしょう。

その人のために心を痛める必要はありません。

あなたが務めている保育園で話せる人がいるのなら、先輩保育士や園長、同僚や友人に相談してみるのも良いでしょう。

どうしても身近に相談する相手がいない場合には、第三者の公的機関などに相談するのもおすすめです。

話すだけで気持ちが楽になる場合や客観的な視点で問題を解決できる場合も多くあります。

<1>先輩保育士や園長など身近な人に相談する

先輩保育士や園長が相談しやすい人の場合、優先して相談してみるべきだと言えるでしょう。

先輩保育士の場合、自分と同じ悩みを持っていた可能性もあります。

先輩保育士がどうやって悩みを解決したかを聞くだけでも参考になるでしょう。

先輩保育士が信頼できる人だとわかった場合、何かあった時にいつでも相談できるという安心感を感じることができます。

また、園長に相談してみるというのも一つの手段です。

園長が保育園に与える影響は大きく、園長の気分次第で仕事のやりやすさが決まると言っても過言ではありません。

逆に園長が信頼できる人の場合、力になってくれることも多く、実際に話してみることで上手く配慮してくれることもあります。

同僚や保護者との関係に悩んでいた場合、仲立ちをしてくれたり、アドバイスをくれたりと力になってくれるはずです。

<2>友人や同僚に相談する

あなたが新人の保育士として入ってきた場合、先輩の保育士に気兼ねなく相談するというのは難しいかもしれません。

ちょっと怖そうな雰囲気を出している先輩ならなおさらです。

しかし、自分と同じ時期に入った友人や同僚なら、自分と条件は同じなので仲良くなりやすいことが多いと言われています。

新人同士ならそれだけで共通点が生まれますし、仲良くしやすいといえます。

その場合、友人や同僚と気兼ねなく話せる中になっているのなら相談してみると良いでしょう。

これから辛いことが起こったとしても、一人だけでも話せる人がいるだけでも心が楽になります。

<3>第三者で相談する

務めている保育園に心を許せる人がいない場合、第三者である公的機関に相談することも考えてみましょう。

ストレスが溜まり続けている中、味方が誰一人いないと思うだけでさらに辛くなります。

仕事では他の保育士と連携が取りづらい、休憩中も他の保育士を避けて一人で過ごしている状況だとストレスが溜まります。

ストレスがたまり続けると体調が悪くなりうつ病になる危険性があるので、早めに対処する必要があります。

同僚や先輩、園長すら相談できない場合は、第三者の公的機関に相談することをおすすめします。

「人と関わらなければいいや」と問題を放っておくと、ストレスで身体を壊してしまう恐れがあります。

うつ病などで身体を壊してからでは治りが遅く、復帰も難しくなります。

どうしても辛ければ身体を壊す前に休職することも可能ですし、転職先を斡旋してもらうことも可能です。

手遅れになる前に公的機関などに相談して手を打つようにしましょう。

休職や転職をすることは悪いことではありません。

公的機関で相談しても良いでしょう。

体調が悪いなど体に影響している場合には悪化するまえに転職を考えよう!

人間関係のストレスが体に及ぼす影響は大きいと言えるでしょう。

保育園で孤立してしまった場合、心に与えるストレスは計り知れません。

精神を病んでしまうのは一瞬ですが、一度うつ病などになってしまうと回復に長い時間がかかります。

人間関係によって体調を崩してしまう人は多いので、手遅れになる前に悩んだ時点で相談をするようにしましょう。

また、ストレスなどが原因で体調に影響が現れた場合、その時点で休職を考えるようにしましょう。

休職して戻ってきたとしても人間関係はほとんどの場合改善せず戻った結果、孤立しさらに人間関係で悩んでしまったという話も聞きます。

誰かに相談しても改善しない場合には転職を考え、「人間関係を変える」という方法で自分から今の環境から逃げましょう。

今の人間関係を変えること、逃げることは卑怯なことではありません。

心に深い傷を負ってからでは遅いといえます。

自分の身体のことを一番に考え、改善策を考えましょう。

転職という選択肢を選んでも自分を責めず、今の人間関係が自分に合わなかっただけと考えて転職するようにしましょう。