【仕事量が多すぎて辞めたい保育士さんへ】その前に実践したい5つの解決策

仕事量があまりに多くて、疲れてしまっているという保育士さんも多いのではないでしょうか。

せっかく憧れの保育士になったのに、忙しすぎて辞めてしまう人は実はとても多いのです。保育士の職業は子供の成長に関わることができるやりがいのある仕事。

仕事量に圧倒されて保育現場を離れる前に、まずは現状でできる解決策を考えてみましょう。

仕事量の多さに悩む保育士は多い

平成30年度に実施された「東京都保育士実態調査」では、保育士が仕事を辞める理由の第3位に「仕事量が多い」が上がっています(第1位は「職場の人間関係」、第2位は「給与が安い」)。

多くの保育士が仕事量の多さに疲れ切って、保育の現場を離れてしまっているのです。

保育士の仕事は世間一般のイメージでは「子どもと遊ぶ」「子どもの面倒を見る」だけとみられがちです。

しかしその裏には、以下のようなたくさんの業務が隠れているのです。

  • 連絡帳の記入
  • おむつ替え
  • 給食配膳・介助
  • 保育計画の作成
  • 保護者対応
  • 行事の計画・準備
  • 製作物の計画・準備
  • お便りの作成
  • 日案の記録
  • 午睡時の呼吸チェック
  • ピアノの練習
  • 遊具や教室の安全点検
  • 会議
  • 研修…etc

保育士の仕事をしていて、仕事量の多さに疲弊している保育士さんの声はSNS上でもたくさん見られます。

保育士が特に負担に感じる仕事は行事や保育計画書の作成

それでは、保育士が仕事の中で特に負担に感じている仕事はどんなことでしょうか。

先に紹介した「東京都保育士実態調査」の結果では、1位に「行事(準備含む)」が上がっており、全体の6割以上を占めています。

これに次いで、「保育計画書の作成」「保護者対応」が約5割を占めていました。

以前勤めていた職場でも、発表会や運動会など行事前になると多くの同僚が夜遅くまで自主的に残業をしているという結果になっています。

 

<あきこさんコメント部分>

「ただ当時私が持っていたのは低年齢クラスだったため、行事に関係する機会は少なく負担はそこまで感じませんでした。

どちらかというと大変だったのは保育計画書の作成や連絡帳の記入でした。」

 

低年齢児クラスだと、お昼寝の間隔が短く、お昼寝時間中全く寝付かない子、寝ている途中で泣き出してしまい他の子を起こしてしまう子などがいます。

低年齢クラスほど、呼吸チェックの時間も短くなり、保育中(定時内)に書類を作成できる時間はほぼないことも多くあります。

このように受け持つクラスによって、保育士が負担に感じる仕事内容には若干の差があります。

仕事量の多さに疲れたり、辞めたいと思ったら?その前に実践したい5つの解決策

保育士の仕事は終わりが見えません。

仕事の多さに疲れてしまい、保育士という仕事を辞めたいと思うこともあるでしょう。

しかし実際に保育士を辞める前に、試してほしい解決策を紹介します。

解決策1:仕事が効率化できないか先輩に聞いてみる、または自分で工夫してみる

1つ目の解決策は仕事を効率化することです。

特に保育士として働きだして間もない人にお勧めの方法です。

仕事量が多く感じるのは、もしかすると仕事の仕方に無駄があるのかもしれません。

例えば、保育士みんなが日々の仕事を自分一人の発想で行っているわけではないのです。

先輩保育士はイベントや行事の演目を、保育雑誌や数年前の内容を参考にして決めていたりします。

自分の頭で1から考えるより、ヒントをもとにアイディアを膨らませた方が効率的です。

仕事の量がこなせないことに行き詰まりを感じている新米保育士は、まず先輩に仕事を短時間で終わらせるコツを聞いてみると思いがけない方法がひらめく場合があります。

 

とはいえ、先輩のやり方と自分のやり方が合わない時もあります。

そんなときは、自分の工夫で仕事を効率化できないか考えてみましょう。

スケジュール帳やカレンダーを使って締め切りの近い仕事を管理すると、仕事の全体像を把握しやすいです。

ただ、自分なりのやり方を見つけて工夫するだけの時間と余裕が取れないという場合もあります。

中には「仕事効率化の工夫なんてとっくにしているけど、それでも元の仕事量が多すぎる」という保育士さんもいるでしょう。

そんな人は次の解決策に進んでください。

解決策2:相談して一時的に負担の少ない仕事に変えてもらう

解決策その2は、保育士仲間や上司に相談して一時的に負担の少ない仕事に変えてもらう方法です。

仕事が大変に感じるというのは、仕事量だけが原因とは限りません。

仕事の内容が自分に向いていないせいで余計な時間がかかり、あなたの保育業務を大変にしている可能性があります。

 

保育士の仕事は音楽、運動、工作からパソコン作業、文章作成まで多岐にわたりますので、だれしも1つや2つは苦手な分野があるはずです。

もちろん、仕事として保育を行う以上、苦手だからと特定の分野を避けてばかりはいられません。

とはいえ疲れ切って「保育士を辞めたい」とまで思い詰めているなら、まずは周りに相談して負担を減らせないか一緒に考えてもらうのがベストです。

「負担の少ない仕事に変えてもらうことなんてできるの?」と思う人もいるかもしれませんが、保育士はチームで動くことが多いため、相談することであなたが苦手な仕事を別の人が代わってくれる可能性もあります。

また、苦手分野を補うような別の方法を提案してくれるかもしれません。

代わりにあなたが得意な分野でクラス運営に協力すれば、負い目を感じなくても大丈夫です。

例えば、ピアノが苦手で仕事後の練習が毎日の大きな負担になっているとします。

クラス内にピアノが上手な先生に悩んでいるという事情を話し、週の半分ほどピアノの演奏を代わってくれないか頼んでみるのも解決策の1つです。

解決策3:一旦無理矢理休んでみる

解決策2までは、周りの同僚や上司に理解がある場合に使える方法です。

しかし、職場の人間関係が悪く相談できる環境にない場合もあります。

そんな時はとりあえず一旦休みをとりましょう。

疲れすぎていて、正常な判断力を欠いている可能性があります。

「こんな忙しい時期に休むなんて…」と不安を感じることはありません。

大切なのはあなたの心と体です。

基本的に従業員が「休む」と決めているのに休めないような職場はありえません。

どうしても不安な時は、公的な保育士相談窓口や労働組合の労働相談窓口に電話やメールで問い合わせをしてみましょう。

大切なのは一人で何でも抱えすぎないことです。

休むこともできないほど追い詰められているなら、とにかく誰かに一度話を聞いてもらうようにしましょう。

解決策4:体調に影響が出る場合には休職を!

やらなければならない仕事が多すぎて、時間に余裕がない生活を続けると体調に影響が出ることがあります。

夜眠ることができない、朝起きることができない、食事の味がしない、常に体がだるい、物事に集中できないなど体に変化が起きてきたことを感じたら、危険な兆候です。

放置すると、精神的な病気になったり、体を壊したりして、次の仕事に就くことも難しくなってしまう可能性があります。

 

とはいえ、いきなり職場を辞めるのが難しい場合は、園に休職を申し出ましょう。

多くの保育園では休職制度を設けています。

休職に値する理由を証明する確実な方法は、医師の診断書を提出することです。

体調への影響を客観的に判断するためにも、限界を感じたら無理をせずに病院を受診することをおお勧めします。

 

休職中は給料は支払われませんが、健康保険に加入していれば傷病手当を受給することができます(※一定の受給条件を満たす場合)。

休職手続きを適切に取ることで、体調が回復した後は元の園に復帰することもできます。

解決策5:転職で働き方を変える

解決法1~4で希望が見えない場合でも、保育士の職業をあきらめるのは早いです。

保育士といえば、早番遅番をして当たり前、残業があって当たり前と考えていませんか。

実はその考え方は間違いです。

転職によって仕事場や働き方を変えることで、仕事量を劇的に減らすことができるのです。

 

まず、仕事量を減らす工夫をしている職場で働く方法です。

保育士不足が深刻な中、残業管理をしっかり行って保育士を増やそうとしている保育園もあります。

定時できちんと上がれるように配慮している園、残業代をきちんと支払う園、ノー残業デーを設けている園などを探して転職することを考えてみてください。

また、最近ではIT技術を取り入れることで、保育士の仕事量を減らしていこうとする保育園も増えています。

厚生労働省が「保育所等における業務効率化推進事業」を創立して以来、保育士業務にICTシステムを導入する動きは加速しています。

業務効率化に成功した園なら、今ほど仕事の負担を感じることはないかもしれません。

 

次にそもそも仕事量が多くない職場で働く方法です。

企業内保育園や病院内保育園の場合、そもそも行事が少ないため、行事にまつわる準備や業務負担が通常の保育園ほどではありません。

また規模の小さい園が見つけやすいので、一人一人の子どもとゆったり向き合いたいという人にもお勧めです。

 

次に働き方を変える方法をご紹介します。

保育士はパートや派遣など様々な働き方があります。

時間単位で働くパート保育士や派遣保育士なら残業が発生しづらいです。

また正職員に比べて業務量が限定されていることが多いため、仕事量の多さに悩むことも少なくなるはずです。

今の職場で一時的に短時間の雇用体系を変えてもらうよう交渉してみるのもよいでしょう。

もし受け入れてもらえない場合は新しい職場を探しましょう。

ときには仕事量が多すぎると感じている職場から逃げて、新しく活躍できる場所を探す努力も必要です。

仕事量の多さに辞めたいと思ったら、まずは相談し休むことを最優先に考えよう!

仕事量が多すぎて保育士を辞めたいと思ったときは、まずは周囲の同僚や上司に仕事の負担を軽減できないか相談しましょう。

それでも解決できない場合は、何よりも休むことを最優先に考えてください。

体調に影響するほど深刻な場合は、職場の休業制度を使う方法もあります。

もし休むことでも最終的な解決が得られない場合は、思い切って転職し、職場や働き方を変えてもいいのです。

辛い時には現状にとどまるのではなく、まずは行動を起こしてみることが大切です。